待ち合わせ直後にTは、私をリアシートに乗せた。
世にいうSUV。車高も高く、リアも十分に広い。
明るいところで見る彼の車は、夜に見慣れた車とは少し違って見えた。
個人的な趣味だろうか?リアの2枚のガラス窓と背面のガラスには、
外から見ると少々カラフルなフィルムが貼られている。これだと中は見づらい。
まさか・・・
ここで?
下着になるまで脱げとか言うのか?私は、とっさにそう思った。
しかし、Tの言葉はいつも私の経験上の想像を越える。
「ズボン脱いでケツを見せろ。
今日は、どんな下着か、指示を守ったか見てやる。」
バックミラーのTの目の色は決して冗談に見えなかった。
公園には、悪天候のせいか人気はない。しかも雨が降る中、ワイパーが止まれば、
そうやすやすと車内を覗かれることはない。
私は言われるままに、トランクスペースに身体を向けて、
そして言われるままに、ゆっくりとズボンを下げた。
Tがどんな目で見ているかは、わからない・・・。
正直、少々不安だった・・・。
するとTが口を開くと同時に車が動き出した。
「そのまま、ズボンを助手席に置け。
そして、助手席にある袋を取れ。」
私は、言われるままに、ズボンを空席の助手席に置くのと交換するかのように、
そこに鎮座していた袋を手にした。
「開けて見ろ。」
Tに命じられ、私はその袋の上部の紐を緩めて、中を見た。
「
えっ!・・・・!」
私は思わず短い声を上げた。
見ただけで、何をするのかも理解できた。
これが今日の始まりなのか・・・私は、心の中でそうつぶやいた。
続く