最初は揉まれるこれからされることを、清美は十分に理解していた。
それでも肩に手をかけ、引き寄せられた時には、一瞬体をこわばらせた。
Gは清美の右に座って、肩にかけて引き寄せたその手は、肩から背中、首などに
さわさわと這わせながら、口を開いた。
「奥さん、かわいそうになぁ。
片方だけ開発されてるんだね。右も左くらい気持ちよくなるようにしてやるよ。」
それから、しばらくは胸に触れることもなく、淫らな言葉を時折耳元で言っては、
その左手は相変わらず清美の左の方を撫ぜ楽しんでいた可能ようだった。
しかし、それは突然始まった。
「
ああぁっ!!」
清美はびっくりして、声をあげた。
Gが背後に回り、両方の胸を鷲掴みしたのだ。
さらに、一層の力を込めてもみ始める。
それは、気持ちいいとかどうかでなく、荒々しいもの。
ロープで縛られて、下から持ち上げられ、クロスした部分で、それぞれ寄せられ、
彼が掴みやすいようにせり出した部分。
「柔らかいな、奥さん。
Tさん、いや旦那って呼ぶか?
旦那はこうして、奥さんのおっぱいを揉まないのかい?」
突然、Gは揉む手を休めずに、清美に背後から訊く。
そんなこと、急に訊かれても清美は答えられない・・・。
「恐らく、こんなにはしないよな?
奥さん、旦那にされたことないこと、いっぱいしてあげるよ。
俺の性子も、こうやって調教してきたんだからさ。」
ある意味強引で、ある意味単調にも感じるGの指使い。
しかし、あるところからテンポや強さを巧みに変え始める。
清美の様子を見ながら、それは執拗とも言える行為になっていく。
しばらくすると、Gは清美の胸を揉みながら、器用に二本の指で、
左右ぞれぞれの胸の頂きを挟みながら、胸を揉む。
「
んんん・・・。」
僅かに清美の口から声が漏れるようになる。
それを知り、Gはそれを続けていく。そして・・・
「奥さん、左の乳首が起ってきたぜ。
でも右は起っているとは言えないなぁ。
胸、敏感なんだよな?本当に。」
そう言われても清美は答えられない。
そうこうしているうちに、Gは揉む手を止めた。
「奥さん、これからがお楽しみだぜ。」
そう言って、Gは一度ベッドから降りて、自分のバッグらしきものを持ってきた。
バッグの中を、Gは何かを探しているようだった。
清美への調教は、まだまだこれからなのだ。
続く