第二夜:プロローグ私こと清美は、その時々の状況によるが、実生活では基本的に出張が多い生活をしている。
従って、出会い系サイトで出逢ってもせっかちな相手だと十分に理解を得られぬまま音信不通になってしまうこともしばしば。
ただでさえ需要の少ない年齢と性癖。なるべく、お相手の要望に応えたいと思うものの、仕事は生活の基盤であり、ないがしろに出来ないのが現実。
というわけで、先の一夜の出来事が、一夜限りでなかったこと自体は、少々嬉しかった。
反面、私は彼に誓ったのだ。彼の呼び出しには、万難を排して伺うと・・・。
もちろん、Tさんも常識のある人なので、私の出張予定や私用の予定は全てメールで
送っておくようにしたことで、無理―NGの関係の破綻は予防していた。
Tさんの配慮で、急な呼び出しというスリリングな状況に対応できるように、
かの夜の帰り際に、最低限の下着類は彼の申し出により部屋に置かせてもらうことにしていた。
そんな折、あの夜から10日ほどした夕方、
私は大阪市内でTさんからの「
今夜来い」メールを受信した。
予定は知っているはずということで返信すると、
新幹線が決まったら連絡をしろと。新横浜まで車で迎えに来ると返信が来た。
チケットを買った私は、のぞみのXXX号で●●:□□に新横浜に到着することを連絡した。
新横浜の改札を出て、指定された場所まで歩くと、10日ぶりに見る同じ車が待っていた。
車に乗せてもらい、清美は再び彼のマンションへ。
彼の部屋の扉を開け、そこに入れば、清美はTさんのAss Slave―ケツ奴隷―となるだけであった。
続く