理不尽な責めTが清美の眼前で開いた一通のメール。
「掲示板から」と言うタイトルに続き、そこにはこう書かれていた。
「清美さん
はじめまして!俺は25歳178×72で爽やか系ですが、ベッドではドSです(笑)
年上をよがらせたり、尻を叩いたりするのが大好きで寿司、得意です。
パートナーさんに欲求不満だという、その体を思い切り可愛がってあげますよ。
返信を待っています。
太一」
(
いったい、これが何なんなのだろう?)
清美は、そう思った。
「俺のケツ奴隷の分際で、他の男と遊ぶ気あったようだな?
そんなことが許されると思っているのか?
俺の手には、こんなものだってあるんだぜ、ケツ奴隷清美!」
そう言って、Tは前回撮った動画を映すスマホを清美の目の前に差し出した。
正視できない清美は、自分に心当たりはないとTに答える。
しかし、Tは、じゃあこれはなんだ?と言って、次々と清美宛てのメールを開封し見せる。
このとき、清美はようやく気付いた。
これは、Tが仕組んだ清美を責めるための自作自演のメール。
これを理由に清美を責めようと言う魂胆だろう、と。
しかし、注意深くメールを見ると差出人は全部違うアドレスだった。
大手携帯キャリアのメールアドレスもあれば、フリーメールもあった。
共通していたのは、「
掲示板を見た」ということだった。
清美には、掲示板の意味が分からなかったが、
いずれにしてもTはこれを口実に何か自分を責めてくることだけは予想がついた。
しかし、その理不尽な責めは清美の想像を超えることを清美は気付いていなかった。
Tが清美に命じた。
「今から、一通ずつ断りの返信をしろ。
それも、これから俺が清美にやることを、わかりやすく書け。
浮気をしようと思ったら、
ご主人様にばれて、今こんなお仕置きをされています。
今日は逢えません。ごめんなさい、
とか書いてさ。
心優しい奴は心配して返信してくるかもしれないな。
もし、また返信が来たら、更に返してやるんだ。いいな。」
そう言って、Tは鞭を手にして、清美のミニの裾を捲り上げた。
清美は立ったまま、上半身をパソコンの方にかがめてキーボードに指を置いた。
その時だった。
バシッ!!Tの手で鞭が尻に打ち下ろされた。
こうして、この夜は理不尽な責めを受けることから始まるのだった。
続く