Gの手でGのことを自分だと思い、決して逆らわず従えとTは清美に念を押し、
首輪の紐を引かれ、清美は、寝室へとGに導かれる。
一方、Tは居間で嬉々として性子を早々に吊り、
早くも手で尻をピタピタと手でたたき始める。
寝室のドアをGは締めずにいた。
もしかしたら、性子の様子を聞きたいのか、
あるいは、TとGとの間の予めの申し合わせなのかは、
清美にはわからなかった。
「奥さんの乳首は、初めに開発した男の利き手のせいなのかな?
片方だけ、敏感というのはかわいそうだから、Tさんの手でも
すぐにヒイヒイ感じられるまで、乳首と胸をかわいがってやるよ。」
Gは自信に満ちた低い声で、清美にそう言った。
そして、後手に縛られベッドに座らされる。
Tに入れられたままのバルーンも、ベッドがクッションとなり車のシートほどには痛くなかった。
そしてGは清美の横に座り、耳元で淫らな言葉を囁きながら、
その自慢の指を這わせ始める。
確かに、すでに淫らに開花させられた体だけに、そう長くは堪えられないことは
誰よりも清美自身がよく知っている。
それでもGは「もっといい声で啼かせる」と言い、その手を動かす。
「
あっ!」
突然、その指が予期せず股間の布の上を這ったのだ。
「奥さんがその気になれば
こっちだってたっぷりかわいがってやるよ。」
Gはそう言って。指を淫らに這わせては離し、清美を焦らせ楽しむ。
そこに飽きると、また下着の隙間から手を入れ、胸をまさぐり、
様々なバリーエーションで清美を責め立てる。
「
んんんん・・・・・。」
やがて,くぐもった声を清美が漏らし始める。
これだけ触られたら、大きな声を上げるところだが、この部屋の戸は開いており、
時折、性子の尻が叩かれる音が聞こえるのだ。
喜悦の声をもらせば、主に聞こえる・・・
そのことが、清美の心にブレーキを踏ませる。
喜悦の声を漏らすのを堪える清美にGの手はさらに追い打ちをかける。
清美は身を捩り、必死に声を漏らさぬようにする。
そして、Gに哀願した。
「
お願いです・・・。
ドアを閉めて・・・ください・・・。」
Gは清美の申し出を聞き答えた。
「いいよ。奥さん。
但し、条件がある。」
Gは清美のいうことを聞く代わりに、交換条件を出してきた。
清美は、すぐに答えられずにいた。
Gの指は、止まることのない中で・・・。
続く