第三夜 それは浣腸で始まる夜サディストのTには、この夜何か企みがあるのだろうか?
シャワーを使わせてもらう直前に、Tは清美に、この間よりもっと恥ずかしい目に遭わせてやると言った。
脱衣スペースには、Tに預けてあった下着がと用意されていた。
先日、自らの絶頂により汚した白のブラジリアンTバックも、彼が洗うと言い張ったので、置いていったが綺麗に選択されていた。
シャワーを使い、体をきれいにし、見つけるものを少しだけ考えた。
ブラジリアンTバックは、色違いのピンクとイエローもあるが、あれだけ責められると透けて恥ずかしい思いをするのは自分だ。もちろん、白はその最たるもの。
初めて来たときは、地味ながらシームレスでフィット感のよいもの。
色はベージュで、派手さや牝らしさには欠けていた。
さて、Tの目を喜ばせ、かつ自分が濡らしても透けないものはどれか、清美は悩んだ。
結局選んだのが、結局イエローのブラジリアンTバックは幾分透け感が小さい感じがした。
念のため、いったん穿いて、鏡を見た。
陰毛の収まり具合、透け具合のチェックをして、これでいいと清美は決めた。
上半身には、派手な色のスリップを2枚預けてあったが、持参したルームウェア風の薄いグリーンのものを選んだ。着てみるとミニワンピースっぽい感じで、四つん這いにさせられても、尻が出てしまうことはない長さだった。
そのいでたちで清美は、Tの待つところまで、もちろん四つん這いで行った。
そこで、また挨拶をさせられ、後で清美を犯すモノにも丹念に挨拶をさせられた。
そして、お決まりの口上を口にし、Tが清美を責める時間が始まる。
この夜、Tが始まりの合図に選んだ言葉は、このとき清美には理解できなかった。
「今夜、俺は少し機嫌が悪い。
浣腸はしっかりしてやるから、
その後は厳しくケツ奴隷を責めるから覚悟をしろ。
いいな?淫乱熟牝、清美!」
その口調は、今までにないものだった。
いったい何がTを不機嫌にしているのか?
清美の今夜の出で立ちが気に召さないのか?
はたまた、最初の口奉仕が稚拙で気分が盛り上がらないのか?
濃い目のグリセリン浣腸を何度も何度も繰り返された清美は、着衣を元に戻され、
追い立てられるように、暗い部屋に煌々と画面を光らせるPCの前に連れられてきた。
「俺のケツ奴隷、清美に訊きたいことがある。
これを、よぉく見ろ。全くこの淫乱マゾは、どこまで淫らなんだ?」
そう言ってTは、画面に清美がTと予備の連絡用・データ送受信用にと、
PCだけで使用するためにセットしたフリーメールの画面が表示された。
これは、初めて来た夜に、ここで登録をしたもので、予備と言っても何に使うのか不明だったが
確かに画像や前回撮られたビデオがTから送信されたりしていたが、オフィスで開くものでもないし
ここ1週間くらいは全く触れていなかったものだった。
「これはなんだ?」
Tがそう言って画面を見るようにと仕向ける。
そこにいくつかのメールが届いているのがわかった。
しかし、Tが1通を開いてそれを目で追った清美は驚愕した。
Tの不機嫌の理由がわかった気がしたが、
反対に理不尽な感情も湧き上がった。
そして、それは・・・
続く